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2006年9月 4日 (月曜日)

ニシノユキヒコの恋と冒険 - 川上弘美

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3年越しで読みたかった本でした。文庫版がでてたのに気がつきすぐ買いました。すぐ読み終わりました。面白かったです。

行間から伝わる女と男の間。人を好きになる流れ。人を愛するようになるまでの「好き」と「愛する」の距離の置き方。終わりから始まり。お箸の国の恋愛小説は、こういう文体だと安心して読めますね(笑)現実はドロドロとかガツガツしてんのかな?このぐらいであってほしいんだけどね。ま、他人の恋沙汰はどーでもいーけどね。モラルを語るわけでもないので。

これ読んでより女心がわかったかというと、そうでもないでしょうな。苦笑。でも男でも女でも、過程は違うかもしれないが、人を好きになり、愛するようになるのには、段階があったり、細かい事の積み重ねがあり、同じな気がする。過程が違うんだ、きっと。そんな事をぼんやり思いました。

川上弘美さんは、「蛇を踏む」を読んだ時に、あまりしっくりこない作家だと思ってたんだけど(なんでかというと、何か核のある小説というよりは、全体としてぼんやりして、文体や雰囲気だけに気をとられがちな内容だから。)それはそれでいいのかも。この人の文体好きです。その古い感じが。この小説も結局は何をいいたいのかは分からないけど、それらは、上に書いたような事柄を”醸し出している”わけで、想像力をかきたて、何か余韻を残してくれている。どこかしら、主人公不在を感じさせるのような不思議な感覚の恋愛小説かもしれない。

ぼくは人生で芸術と音楽ばかり夢中になってて、いつか「誰かを愛せる」んですかね?う、と言葉につまるぼくがいるわけですけど。

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