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2007年6月27日 (水曜日)

暑いですね

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「暑いですね。」
「そうですね、暑いですねぇ。」

 なんて言う挨拶はそのうち冗談でも言えなくなるのかもしれない。今年は梅雨なんて無さそうだ。あまりジメジメしない。雨という雨は降らないし、むしろ春頃の嵐みたいな雨が凄かった週を思い出します。こうなると熱帯雨林のような気候? 梅雨なんてない。あるのは雨期? 突然大都会にスコールが降るわけだ。
 
 人にとって自然は脅威であることを人類は忘れてしまったけど、実は自然にとっては人間の存在なんて無関係な事ではある。歴史の上では、生贄を捧げられても、祈祷されても、祭りで祝ってもらっても、最終的に感謝されるわけでもなく、むしろ破壊されているのが森林と大地である。別に破壊されていようとも、自然はその循環機能を保つ。
 自然の力強さを、あるいは人間のずぶとい生命力を見ても、生きているということはそのものが奇跡みたいなものだとも思えるけれど、毎日が奇跡だと感じるのはたやすいことではない。だってもう人は森林や大地や水から離れた生活をしているのだから。
 
 自然を敬うというのは、実は信仰に近い。山でゴミを捨ててはいけない、という事を他人や子供に説明する時、それは自然から離れたわたしたちにとっては道徳でも教育でもなく、信仰である。どういう事かと言うと、”自然を大事にするという事が、まるで自己暗示をかけるかのように、自分を成長させる”と信じている事に繋がるからである。当然だが、この信条は例え山でなくても、街の中でも他人の家でも言える。ごみをそこらに捨てるという行為は実は自分を汚すという感覚に近いのである。と、自然を離れた上で、自然を好きでいるように教育された自分は、自然を愛する行為=自分の心を愛する行為と等価であるという信条を持っている。それは、都会に住んでいても、森や水やきれいな空気にいる感覚を忘れたくないからでもある。

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