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2007年11月18日 (日曜日)

うつりゆくもの

ヤマシタ ヒロアキ展 2007

うつりゆくもの

アートスペースモーター

11.27.2007 - 12.2.2007



ぼくは生きる上でも写真撮る上でも、多々ある日本の持つ良さというものを大事にしたいと願っている。一方で、日本(日本人)は美しい、偉大だ、と世界に胸を張るつもりはなく、日本に生まれたことが嬉しく、幸せだと実感できる生活を、自分の五感だけで感じて生きていたい。(つまり言いたいのは、サッカーで勝つのに必要なのは日本代表としてのプライドではなく、個々のプライドではないか、と。。。話がちょっと違うかな?)



日本に生まれて良かったと思うのは、自然にはうつりかわる四季の色があり、気候と共に、大地や木々が変わりゆく様を知っていることです。幸運にも今まで旅をしてきた中で、いくつかの国々を見てこれたけど日本ほど四季の自然を体験できる国はないように思います。またひとつない国にいる幸せ!(もちろん、熱帯夜の夏や骨まで寒い冬を体験すると、常夏でも涼しいハワイなんかに永住したくなります。。。ですよね?)



最近、ふと気がついたのは、四季はそのように美しくうつりかわりゆくけれど、それは自然にとっては別に”うつりゆく”なんて事象ではなく、過去から未来へと変わりなく続く生命の循環に過ぎない、と言う真実です。自然を美しいとも偉大だとも、あるいは、つまらないとも恐ろしいとも感じるのは魑魅魍魎の文明を築いて来た人間であって、むしろ、うつりゆくものとは人の心ではないか、と思うのです。



ぼくの心は自然にどう映っているだろう?カメラの中の鏡を通して、ぼくは自然と目を合わす。ここ数年、シャッターを下ろす時には目を閉じる癖がついた。なんでかはわからないけれど、そうする事で心が落ち着くのである。風景を通して、ぼくは落ち着いてゆく自分を、うつりかわりゆく自分を実感するようになった。人のいないところで何かを感じとる風景は、ぼくの中にある自然であり、日本であり、うつりゆく自分なのだろう。



ヤマシタ ヒロアキ



2007年11月

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