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2008年6月24日 (火曜日)

山のあなた

 清水宏監督の「按摩と女」をリメイクした「山のあなた~徳市の恋~」のタイトルが気になっていた。「山のあなた」っていう表現が。



 Wikipediaで調べると、「あなた」という言葉の意味には、かなたにあるさま。彼方(あち、あっち)。こなた(此方、こち、こっち)の対義語、とあった。



 映画のタイトルは、山のむこう、山にいるあなた、の2つがダブルミーニングってやつですね。ロマンだなあ~。うまいもんだなあ、と感心した。(そういえば、ダブルミーニングって日本語でどういう表現になるんだろう?)





 そしてまた調べていたら、「山のあなた」は元々ドイツのロマン派詩人の詩だったらしいことがわかった。この日本語訳がまたいいじゃないですか。



 ぼくは名前に山がつくから、昔から山が好きなのかもしれない。

 山のもつ精神性が。山のもつ懐かしさが。



          *



 山のあなた



 山のあなたの空遠く

 「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。

 ああ、われひとと尋めゆきて

 涙さしぐみかへりきぬ。

 山のあなたになほ遠く

 「幸(さいはひ)」住むと人のいふ。



 カール・ブッセ(Carl Busse,1872-1918)

 上田敏訳「山のあなた」(明治36年「万年筆」初出)

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